
【精神と時のジム】パーソナルトレーニングとマッサージの通い放題を提供
公開日:2025.10.07
最終更新日:2025.09.24
※以下はビジネスチャンス2025年10月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
会員数約10人で損益分岐超え、3カ月で黒字化見込み
パーソナルトレーニング事業を営むEARTH RAPPORTは、2019年11月に「精神と時のジム」渋谷1号店をオープンした。パーソナルトレーニングとマッサージの通い放題を月額3万9600円から提供している。フィットネスが乱立する中、「通い放題」と「リーズナブルな価格設定」、「コミュニティ」の3点で差別化を図る。
懇親会開催が退会抑制に
「精神と時のジム」は、各人の身体能力や目標に合わせたパーソナルトレーニングに加え、ヘッドスパを含むマッサージを提供している。全身マッサージにより骨盤や背骨を正しい位置に整えることで、トレーニングの効果を最大限に引き出すのが狙いだ。
運営会社の EARTH RAPPORTは、ボディメイクには週3回以上のトレーニングが必要との考えから、通い放題プランを導入。料金相場が高いパーソナルトレーニングを定額制にすることで、会員の習慣化を目指している。
通い放題プランは2種類で、1枠分のコースが月額3万9600円、1枠分のコースが月額5万9800円だ。通い放題のほか、分枠を月に5回まで利用できる回数制限プランや法人プランがある。一番人気は1枠分の通い放題で、会員の8割以上を占める。同コースで週5回利用した場合、1回あたりのレッスン料は約1500円。都内のパーソナルトレーニングの単価1万3000〜1万7000円/回と比較して、リーズナブルな価格設定となっている。
また、同社はパーソナルジムにも関わらず、会員同士のコミュニティ形成にも注力している。隔月で全店舗の会員とトレーナーが参加できる懇親会を開催するなど、定期的に交流の場を提供する。その理由について、山口大地社長は次のように話す。
「会員の退会率を下げるためには、会員とトレーナーの縦の繋がりだけでは不十分。会員同士の横の繋がりも作ることで、退会抑制に繋げている」
実際、半年以上継続する会員は85%以上に上るという。

植物に囲まれたやすらぎ空間
初期投資合計は200万円
現在、都内に直営3店舗を展開しているが、今年に入ってFC募集を本格スタートした。初期投資は加盟金50万円、研修費35万円、マシン器具約80万円、内装費約30万円、求人費10万円、開業サポート費35万円となっている。防音対策を含めた内装工事は自社でできるため、費用を抑えられる。また、中古マシンの活用も認めており、その場合は物件取得費を含めて200万円前後で開業できる。
会員25人の場合の収益モデルは、月商100万円に対して営業利益が58万円(58%)。月々かかる費用は人件費20〜25%、賃料11〜14%、水光熱費3%、ロイヤリティ10%、そのほか広告費が5%となっている。
客単価が4万円となるため、損益分岐となる会員数はトレーナーを雇う場合でも10人程度だ。そのため、最近オープンした二子玉川店と中目黒店は2〜3カ月で黒字化を達成している。
研修は10日間で本部トレーナー指導のもと、トレーニング方法やマッサージの仕方を学ぶ。また、各種目のトレーニングをまとめた研修動画も提供している。
同社の目標は5年以内に直営15店、FC35店の50店体制にすることだ。
精神と時のジム
EARTH RAPPORT
(東京都渋谷区)
山口 大地社長(37)
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